Vol. 0040
この季節、受験シーズンと呼ばれる陰で、
不登校の子供たちは増え続けています。
1月22日のNHKのあさイチで
「どう向き合う?わが子の不登校」
という特集がありました。
不登校の子供たちが何故学校に行かなく
なったのか?
親御さんは子供を責め、学校を責め、
そして、
育て方を間違ったんじゃないか、
無理させてたんじゃないか、
丈夫に産んでやれなくて、、、
と、自分を責めるようになり、なかなか人に
相談することもできず、出口の見えない
深みに嵌(はま)っていってしまいます。
しかし、もしかしたら、それはお子さんの
思春期独特の病気なのかもしれません。
『起立性調節障害』
orthostatic disturbance または
orthostatic dysregulation
略して「OD」
これは薬で治すことができます。
どんな病気なんでしょうか?
【症状】朝、目覚めて起きようとすると激しい頭痛と
吐き気に襲われます。
起立性調節障害は脳に流れる血流の変化で生じます。
長く横になった状態から起き上がると、
急激に脳への血流量が減少します。
起き上がった際に血液は重力によって
下半身に動きます。
健康な人であれば、自律神経が働き、
下半身の血管を収縮したり、
血圧を上げたりして、脳への血流量を
減らさないように調節します。
ところが、起立性調節障害の場合、
血液が下半身にたまっても
自律神経がうまく働かず、
脳の血流不足となり、激しい頭痛や
めまいを生じさせます。
「この症状は、生活態度を直したら
治るとか、根性・気合いで治るもの
ではありません。
血圧が下がって脳の血流が下がるのに
根性なんて出ないし、気合も入りませんよ。
やっぱり、体の病気ですからね。それは。」
…小児科医、田中英高さん、
大阪医科大学付属病院。
お薬は、毎朝6時、血圧を上げる薬を
寝ているお子さんに飲ませます。
この薬を飲まないと学校に通うことが
でない状態です。
小学生で発症する子もいますが、
中高生に10人に1人が
その症状で苦しんでいます。
相談窓口
ボランティア団体 親子支援ネットワークあんだんて
小児科医の団体 子どもの心相談医
● 西武多摩川線 多磨駅 より徒歩14分