Vol. 0245
本日もブログをご覧いただきありがとうございます。
国語力と理系脳を鍛え、グローバル人材を育てる学習塾ペガサス府中夢教室・塾長の仲山です。
今日のブログはちょっと政治的。
「スノーデン事件」は、NSA(米国家安全保障局)が世界中から大量の個人情報を収集していたことを、元CIA職員のエドワード・スノーデン氏が内部告発した衝撃の事件。
社会派映画の巨匠オリバー・ストーン監督が、この事件を映画化しました。
映画『スノーデン』は、日本では2017年1月に公開されています。
事件の世界的なインパクト、国家権力の暴走、情報戦争の闇の深さ、無差別大量監視の恐ろしさ。
事件発覚の2013年6月、わたしはネットの記事をひたすら追いかけたのを思い出します。
さて、個人のプライバシーに関して認識がやや甘い日本では、
未だに、「悪事を働いている者だけがプライバシーを気にする」とか
「正直に生きてきたので政府による監視を恐れる理由はない」とか
どちらかというと、プライバシー否定派?の意見が多いと思います。
優等生的というか、平和的というか、そんな発言が多いと感じます。
いやいや、でもね、
このグローバル化した世の中で自由に生きていくために
プライバシーは絶対に必要ですよ。
実際、SNSへの投稿は誰でも見れるように🌐設定していますか?
クレジットカードでの購買記録を企業や第三者が見てもOKですか?
銀行の残高や家族の病歴を、政府が勝手に閲覧しても良いですか?
答えはNOですよね。
「自分の身は自分で守る。」「自分の家族は自分で守る。」という気持ちを誰もが持っています。
もし仮に、プライバシー無しの生活になったとしましょう。
例えば、日本の「交番」は、平和で安全な社会の象徴として海外で取り上げられます。
おまわりさんがいるところで、信号無視をしたり、ケンカをしたり、違反をする人はいないでしょう。
おまわりさんのおかげで安全な街に暮らせるのです。
しかし、もしおまわりさんが無断で家に入ってきて市民の生活をチェックし始めたらどうでしょう。
わたしたちのプライバシーは消えてなくなります。
人の目の監視がある時、
わたしたちの行動は劇的に制限されてしまいます。
画一的で従順な行動を取ります。
わたしが思うに、強すぎる監視社会は恐怖です。
プライバシーは固く守られなくてはなりません。
ローザ・ルクセンブルクの言葉を借りると、
「動かぬ者 は 鎖(くさり)に 繋(つな)がれていることに 気付かない」
だから、子どもの頃から自由が必要なのです。
プライバシーで守られた安全な環境の中で、自由に主体的に自分で考え、表現し、行動していく。
これが、人の本質だと思います。
「言われたからやる」「見られているからやる」ではなく、
誰も見ていないところでも、
自分で考え、納得してから、やるべきことを決めて行動する。
これが、人として成長する軌道になると思います。
エドワード・スノーデン氏は、頭脳明晰の優秀な技術者でしたが、中身が空っぽの優等生ではありませんでした。自身の危険を顧みず、裕福な生活も投げ捨て、勇気を持って信念を貫き、自由のために世界を救いました。
映画『スノーデン』を見て感動した塾長より
P.S. 映画『ショーシャンクの空に』に似た感動
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