Vol. 0558
本日もブログをご覧いただきありがとうございます。
国語力と理系脳を鍛え、グローバル人材を育てる学習塾ペガサス府中夢教室・塾長の仲山です。
東京都府中市は、ザ・秋晴れ!乾いた風が気持ちいい朝です。
先日、毎日新聞に投稿された「疲れた母」さんの記事がネットで拡散されていました。投稿内容は、
10月10日(日)毎日新聞朝刊の投書欄より
題目「努力は実を結ばないのね」
虫歯で苦労しないよう仕上げ磨きを欠かさなかったのに、今じゃ歯磨きしない男に。毎晩本を読み聞かせていたのに、今じゃケータイ以外の活字は読まない男に。保育園や学校の給食表を冷蔵庫に張り、献立が重ならないよう手作りしていたのに、今じゃカップ麺大好き男に。環境のため親子でエコ活動していたのに、今じゃ一面ゴミの部屋で暮らす男に。
少子化バンザイ。こんな理不尽な母親になれなんて、未来ある人に絶対言えない。徒労感いっぱいで、私は卒親する気満々だ。ただ、溢れる愛で、大切な存在を守ることに必死だった日々。幻でも一時それがあったことに感謝している。
卒親に当たって息子らに一言。「努力が全く実を結ばない世界があるってこと、教えてくれてありがとう」
(西東京市、疲れた母、55歳)
どうでしょうか?
ネットでは「わかりすぎるくらいわかって涙が出る」「これやこれ!!こうなる気しかしない」など共感がある一方で、「独りよがりの親」などの批判も見受けられます。
私の意見は、ちょっと厳しいですが、この「疲れた母」さんの「自業自得」ではないかなと思います。
先回り先回りして子どもの歩く道の障害をどけまくっていると、結局子どもは自分で目の前の小石すらどけることが出来なくなります。つまり、考えることをしなくなるのです。
考えることをしなくなった子ども(考えることが出来なくなった子ども、思考力の無い子ども)の末路が、「歯磨きしない」「本読まない」「カップ麺大好き」「ゴミ屋敷在住」だったのではないでしょうか。
加えて、わたしは個人的にこの人の文章が苦手です。
文章前半はすべて格助詞で終わる文です。
格助詞というのは「に」「へ」「で」「から」などです。
格助詞で終わる文は広告コピーによく使われていて、例えば、
「あなたも素敵なママさんに」とか
「株投資で新たなステージへ」とか
「子どもたちに合格の栄冠を」とか
「理想の家を、ステキな町で」とか
ですね。格助詞で終わる文の効果としては、広告のコピーや新聞のヘッドラインで使われていることからも明らかなように、「煽り(あおり)」です。
読者は知らず知らずの内に煽られているのです。
文章後半は一転して「体言止め」が多用されていますね。
これは文の繋がりにリズム感を出して最後まで読者を導いていく手法です。
ですので、内容はさておき、文章が巧みで、巧み過ぎて狡猾なイメージすら感じます。
まるで週刊誌の芸能記事を読んでいるような感じ。
以上の観点から、この「疲れた母」さんってマスコミや出版社の人か、広告業界周辺で働いた経験のある人じゃないかなって思っちゃいます。
ってぇことで、わたしも「疲れた母」さんに一言。
息子さんたちは皆だらしない男に育ってしまったかもしれませんが、
実はあなたそっくりに育ったんじゃないですか?
そして、努力は実を結びますよ。絶対に。この先どこかで息子さんたちが親孝行してくれます。
その時にね、「疲れた母」さんは「涙の母」さんに変わる。
溢れる愛を諦めないでくださいね♥
応援団長より😊
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