Vol. 0340
本日もブログをご覧いただきありがとうございます。
国語力と理系脳を鍛え、グローバル人材を育てる学習塾ペガサス府中夢教室・塾長の仲山です。
昨年の2017年6月、神奈川県大井町の東名高速道路で「あおり運転」を受けて停止させられた夫婦の車に後方からトラックが追突、夫婦が死亡した事故で、被告は懲役18年の実刑を言い渡されました。
車を運転する人なら誰でも多かれ少なかれ、あおってくる車に恐怖や不快感を感じたことがあるでしょう。
今回の厳罰刑は「あおり運転」の抑止力になると思います。
さて、この「あおり運転」。
路上だけでの話ではないと思います。
私たちも知らず知らずの内に「あおり」を使っているかもしれません。
それが、
『あおり指導』
聞いたことないと思います。私が勝手に考えた造語ですから・・・。
二学期のあゆみや通知表が戻ってくるこの時期、
生徒さんや自分の子どもの成績を見ながら、『あおり指導』について考えてみたいと思います。
『あおり指導』とは何か?
指導者(学校や塾・習い事の先生、組織の上司や保護者も含む)が、生徒や子ども、部下のやる気を高め成績を上げるために使う指導法。
ことばでの威嚇や脅し、賺しを使って、相手の恐怖心や劣等感を刺激し、行動をコントロールする。
多くの場合、逆効果で、子どものやる気を失わせ、成績もほとんど上がらない結果に終わる。
あおり運転とあおり指導の共通点
クラクション:「勉強しろ!」「勉強しなさい」「さっさとしなさい」
とにかくうるさく耳障り。周りも迷惑
パッシング:「なんでできないの」「○○くんはできるのに」「やる気あんのか?」
パッパパッパと目障りな個人攻撃。
ハイビーム:「結果がすべてでしょ」「嘘ついてもお見通しなのよ」「は?」
超上から目線で見下してくる。絶体絶命。
幅寄せ:「これもあなたのためなのよ」「あなたの将来が心配なのよ」「ねぇわかってよ」「お願い」
寄り添うふりをして実は援助行動引き出す目的。
車間詰め:「その程度ならできて当然でしょ」「ほらほら何やってるの」「○○くんに追い越されるわよ」
努力をないがしろにする屈辱的言葉がけ。
割り込み:「だからダメなんだよ」「だから言ったでしょ」「黙って聞け」
自己正当性主張型。
前方での蛇行運転:「できるまで夕食無し」「終わるまで寝ちゃダメ」「それが嫌ならやりなさい」
懲罰を与える恐怖政治。
後方での蛇行運転:「イライラするわね」「こっちが困るのよ」「ああもううんざりよ」
自分の欲求不満やストレスのはけ口。
執拗な尾行・追従:「あなたがわかるまでやるからね」「あなた間違ってるのよ」「どう?わたしの言う事が正しいとわかった?」
相手に「抵抗しても無駄」というあきらめ・無力感を与える。
追い越し:「全然できてないじゃないの」「遅いわね」「まだそこやってんの?」「こんな簡単なのができないの?」「どうしてこんな点取るの?」「恥ずかしくないのか?」「いつまでグズグズやってんだ」
全人格否定の侮蔑行為。
急ブレーキ:「ボーっとしてんじゃないの!」「ほらしっかり見て」「言う事を聞きなさい!」「やる気出しなさい」「自分のためでしょ!」「返事は?」「無視しても無駄よ」「わたしを誰だと思ってるの!」
権力の強制執行。パワーハラスメント。
進路妨害:「行ける高校なんて一つも無いわよ」「うちはみんな良い大学出てるの」「○○大学、行く気あるの?」「私立に行くお金なんてないんだからね」「くだらない夢物語語ってないで、勉強しなさい。」「あなたは全然わかってないのよ」「あなたには無理よ」
ドリームキラー。将来にかけて絶望感の植え付け。
あおり指導は効果あるのか
もはや指導ではありませんね。
言葉の暴力。
パワハラです。
書きながら胸が苦しくなりました。
上の立場にいるものが、下の立場の者や若くて弱い立場の者をいじめているだけのことでしょう。
とにかく、あおり指導はやめましょう。
「勉強しなさい」と言っても効果はありません。
あおる方はあまり気にしていないかもしれませんが、
あおられる方は、心にグサグサと突き刺さります。
自分が価値のない人間のように感じるかもしれません。
あおり指導をやめて「誉め育て」を
子どもたちは皆、勉強が得意になってママやパパに誉められたいと思っています。
結果が出なくても、頑張った努力は認めてほしいと思っています。
そこを汲み取って、暖かく育ててあげることが今の指導者に必要な能力でしょう。
データを分析して、できたところとできていないところ両方に
事実に基づいたリフレクション(振り返り)をしていく事で、
子どもたちのやる気と自己肯定感を高めてあげることが
一番効率的な指導法だと思います。
クラクションを鳴らし、ハイビームで近づく車に従う人は一人もいませんから。。。
応援団長🌟より
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