Vol. 0239
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国語力と理系脳を鍛え、グローバル人材を育てる学習塾ペガサス府中夢教室・塾長の仲山です。
30数年前、わたしが大学時代に専攻した電磁気学の教科書に、
「地球の北極がS極、南極がN極であり、、、」と書かれていて、
そんなの当たり前と思っていたのですが、
その文章に、「現在は」という修飾部があって、それに違和感を持ったのをふと思い出しました。
「現在は・・・って、過去は北がN極だったのか?へぇ~何だかフシギ」
当時はその程度に軽く思っていたのものでしたが、
今日のニュースを聞いてびっくりしました。
地磁気が逆転した痕跡を残す千葉の地層が国際地質科学連合に申請され、
地球の歴史の約77万~12万6千年前の時代を代表する基準地に認められる見通しとの事。
その時代の名前は、何と、
『チバニアン』
ジャジャーン!
すごいです。
正式決定すれば地球の地質年代に初めて日本の名前が付くことになります。
地磁気逆転は、地球上のすべての地域で同時に起こるので、地質年代の区切りとして学問上世界共通で使われます。
なので、そこに名前を付けるのは、地質学者たちにとって最高のロマンだと思います。
地球物理学を遡(さかのぼ)れば、
地球磁場が反転することを世界で初めて発見したのは、日本人の松山基範(まつやま もとのり)だそうです。
論文発表の1929年当時、彼の説は世界の学界からほぼ無視されたそうですが、
1950年代に磁力計の感度が大きく向上し、イギリスを中心として古地磁気学(こちじきがく)が大きく発展したことで、その正当性が広く認められることとなったのです。(Wikipediaより)
今回の『チバニアン』の命名の陰には、
日本中の岩石の残留磁気を測定して回った松山基範や研究者たちの
長年の努力が隠されているのですね。
ここで、中島みゆき「地上の星」(NHK「プロジェクトX 挑戦者たち」の主題歌)
ううむ。
日本人って、こういう地味な研究に長けていますね。
話がずれるかもしれませんが、
松山基範先生の子どもの頃って、石とか集めたりするのが好きだったんだろうな・・・
と思います。
そんな一銭にもならないような趣味を持つ基範少年を温かく見守っていた優しいお母さんがいたんだろうな・・・
と思うと、やはり、
好きなことをとことん伸ばすことが、
誰にも負けない偉業につながるんだろうな
と思います。
『チバニアン』素晴らしい名前!
まさに、地上の星だな☆
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