Vol. 0080
今日は「ひな祭り」。
女の子の健やかな成長を祈るための
大切な節句。
家族そろってお祝いしたいものです。
特に、昨今の少年・少女による凄惨な
犯罪を目の当たりにするに付けて、
「無事に育ってくれて本当にありがとう」
と、心から感謝の気持ちになります。
でも、実際、
お母さん、お父さん、
ひな祭りの日に、どんなお話を
お子さんにされていますか?
・・・・・
あまりピンときませんよね。
ここで、ひとつ提案なのですが、
去年ノーベル平和賞を受賞した17歳の少女、
マララさんのお話をしてみませんか?
2012年10月9日、パキスタンでの出来事。15歳の女の子が学校から帰る途中、イスラム過激派武装集団タリバンの一員に頭を撃たれました。マララ・ユスフザイは、「全ての女の子には教育を受ける権利がある。」と、人前で堂々と発言していました。これは、タリバンの考えに反するものでした。タリバンは、その活動を辞めさせるには、マララを殺してしまえばいいと考えました。しかし、彼らはマララの強さを知らなかったのです。マララはイギリスに運ばれて治療を受け、命を取り留め、健康を取り戻しました。マララは今、以前にもまして強い信念を持って、世界中の全ての子どもが教育を受けられるようにするための活動をしています。その勇気と努力が認められ、30近くの様々な賞がマララに授与されました。2013年、マララ・ユスフザイは史上最年少のノーベル平和賞候補になり、2014年に同賞を受賞しました。
引用:”マララさんこんにちは 世界で一番勇敢な少女へ”、文:ローズマリー・マカーニー、訳:西田佳子 2014年 西村書店
2013年7月12日の国連演説で、マララさんは訴えました。
「すべての子どもの素晴らしい未来のためには、学校と教育が必要です。」
「夢をかなえるためには強くならなければなりません。」
「世界中の無学、貧困、テロリズムに立ち向かいましょう。本とペンこそ、わたしたちのもっとも強力な武器なのです。」
「ひとりの子ども、ひとりの教師、一冊の本、そして一本のペンが世界を変えるのです。」
「教育こそ、たった一つの解決策です。」
私も日々の教務の中で、
マララさんの言葉を噛みしめながら、
一人ひとりの生徒さんの
明るい未来を作っていくんだ
という信念で、
教室に立ちます。
マララさん、
ありがとう。
このあどけない少女のどこにあれほどの勇気とパワーが存在するのか。 2013年、国連は7月12日を『マララ・デー』とすると宣言しました。 |