Vol. 0610
本日もブログをご覧いただきありがとうございます。
国語力と理系脳を鍛え、グローバル人材を育てる学習塾ペガサス府中夢教室・塾長の仲山です。
4月!
新年度、始まりましたね。
府中二中前の多磨霊園南参道、桜🌸が満開。
中学校の入学式をウキウキして待っている生徒さんもいるかと思いますが、
中学校はそれほど甘くありませんよ。
ってわけで、以下、新中学生K君の話です。
K君は小学校ではごく平凡な成績で、小学校卒業後そのまま公立中学校に進学しました。
K君は中学校に入っていきなり英語で出遅れ、宿題もろくに提出できない状態になってしまい、1学期の半ば、とうとう英語の先生にキレられて、
「宿題が家にあるんだったら、今から持って来い!それができないんなら丸坊主や!」
と言われ、放課後、多くの生徒たちが見守る中、バリカンで丸坊主にされてしまいました。
え?うそでしょ!ひどい!
と思われるかもしれませんね。実はこれ、40年前の話で、K君というのは、ご察しの通りわたしのことです。
今の時代、こんな事をやっちゃうと大問題ですよね。宿題を忘れた生徒に「強制バリカン」、それも他の生徒が見ている前で斬髪するだなんて、なんて残酷なことをやってたんでしょうか!
では、この強制バリカン事件後わたしはどうなったか?
悪の道に走ったか?登校拒否になったか?
その日以来、わたしは別に何もなかったように学校に通いましたし、友達とも普通に遊んだりしていました。
ただ一つ変わったことは、中学でも高校でも大学でも、宿題を忘れることは一切無くなりました。
宿題だけじゃなく、友達との約束とかデートの時も遅れることは一切ありませんでした。
もちろん仕事でも期限厳守は徹底しました。
今から考えると、あの日一瞬にして考え方を変えることができて、私は幸せだったなと思います。
あの衝撃のバリカン経験がなかったら、その後学年一位を取ることも無かっただろうし、将来、博士号を取ってアメリカで10年以上仕事をすることも無かっただろうし、今こうして塾で生徒さんを教えることも無かっただろうと思うんですね。
で、振り返って40年後の今の教育はどうかと言うと、
昔と違って、今は生徒の主体性を重んじる教育です。
新学習指導要領では、3観点(➀ 知識・技能、➁ 思考・判断・表現、➂ 主体的に学習に取り組む態度)がA, B, Cで評価され、評定(内申点)が計算されます。
主体的に取り組む態度が如何に重要視されているか、三学期の通知表を見れば一目瞭然です。
教師が生徒に強制的に何かをやらせるとか、むりやり教え込むとか、強制バリカンとか、やっちゃいけません。
教師は生徒の主体性を引き出し、主体的に行動さなくてはなりません。
でも生徒の主体性を引き出すって簡単ではないですね。
「がんばって勉強しようね」と言いながら「やるやらないはあなた次第。あなたが主体的に学んでいく事が大切なの。」なんて言ってるとどんどんやらない子が増えて行きます。
(※話をわかりやすくするために、割り切った表現をしています。どうぞご容赦ください。)
本人の主体性(自主性)が育っていない時、周りはその子の成長を根気強く待たなくてはなりませんし、じっくりと言い聞かせてあげなければなりません。これには時間が掛かります。
時間をかけている間に、学校の授業はどんどん先に進んでしまいます。取り残された生徒は、自力では到底追いつかないでしょう。
これって、実際、残酷な事じゃないでしょうか。
40年前だったら、このような事態に陥ったら、「勉強しろ!オラァ!」で無理やり放課後居残り授業が待っていましたが、今ではそれも出来ません。
放課後を使うにしても、先生は「放課後に復習授業をします。参加したい人は自主的に参加してください。」と柔らかく言わなくてはなりません。
じっくりと言い聞かせると言ったって、生徒さんの行動が変わればいいですが、まだそこまで育っていない子にとっては馬耳東風。さらに時間が掛かります。
自主性が育つ頃にはもう数学も英語も理解不能の世界に入ってたりします。
その時間と学力を取り戻すには何が必要なのかわかりますよね?莫大な費用が必要なんです。塾とか家庭教師とか。その費用は各家庭の負担になります。
昨今の学力格差は、この「生徒の主体性を重んじすぎる教育」が原因なんじゃないでしょうか。
かつて「ゆとり」で失敗した日本の教育からゆり戻されて、現在の教科書の厚みは昔に戻りました。
しかし、「主体性を重んじる」がゆえに、落ちこぼれたり救いようのない状態になる子が増えているように感じます。
学校である程度の強引な指導も必要じゃないかな。
すべての小中学生に主体性を求めるの、もうやめませんか?
きれいごと言わずに、ずんずん引っ張り上げましょうよ。
「鉄は熱いうちに打て」ですよ。
とにかく、この残酷な学力格差、なんとかしないと。
応援団長より😊
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