Vol. 0377
本日もブログをご覧いただきありがとうございます。
国語力と理系脳を鍛え、グローバル人材を育てる学習塾ペガサス府中夢教室・塾長の仲山です。
府中市の公立中学校の二学期期末考査まであと3週間。
9教科一気に行われる期末テストでは、
本番前の準備に3週間は必要だと考えています。
当然ですが、試験勉強を始める時期が遅れれば遅れるほど、
厳しい現実が待っています。
ここでは、2つの破綻タイプを簡単な数学的モデルで見ていきます。
① マイペース破綻タイプ
② 崖っぷち破綻タイプ
①マイペース破綻タイプ
楽観的でのんびり屋さんに多いタイプです。
数学モデルには、比例の考え方を使ってみます。
試験勉強の時間を計算してみると、
月-金2時間勉強して、土日4時間とすると
3週間で54時間。
2週間で36時間。
1週間で18時間。
の勉強時間を持つことが出来ます。試験準備を始める時間が遅くなると勉強時間も少なくなります(比例の関係)。
3週間前から始めた子は54時間あるので、主要5教科それぞれ8.1時間と実技4教科それぞれ3.4時間を割り当てることが出来ます。
これくらいの勉強時間を投入すれば、各教科80点以上は確実に取れます。
準備期間2週間に減ると、主要5教科それぞれ5.4時間と実技4教科それぞれ2.3時間。
準備期間1週間となると、主要5教科それぞれ2.7時間と実技4教科それぞれ1.1時間しか割り当てられなくなります。例えば数学のワークを2.7時間で終わらせることできますか?実技科目はすべて暗記ですが1.1時間で覚えきることが出来ますか?この時点で数科目は破綻していて、切り捨てる決断をしているはずです。
表にまとめると
国、社、数、理、英 | 音、美、保体、技家 | total | |
---|---|---|---|
3週間前からの勉強時間 | 各8.1 hrs | 各3.4 hrs | 54 hrs |
2週間前からの勉強時間 | 各5.4 hrs | 各2.3 hrs | 36 hrs |
1週間前からの勉強時間 | 各2.7 hrs | 各1.1 hrs | 18 hrs |
グラフで表すと、比例のグラフになります。
「1日2時間くらいが限度」という子にとっては、
試験勉強をやり始めた時期と試験結果が比例します。
これ、女の子に多いタイプです。
崖っぷち破綻タイプ
一方、男の子に多いタイプがこれ。
「俺ってやるときゃやるから!」っていう子。
数学モデルには、反比例の考え方を使ってみます。
前節で書いたように、9教科勉強するのに54時間が必ず必要だとして、この54時間を固定します。
試験勉強の日数によって毎日どれだけ勉強しなくてはならないかというと、
こちらのグラフのように反比例で表されます。
3週間前から始めると、1日の勉強時間は5教科だと1科目0.4時間、実技だと1科目0.2時間で済みます。1日の総勉強時間は 0.4×5+0.2×4=2.6時間 で済みますが、この頃は油断してテスト勉強を始めません。
2週間前から始めても、1日の勉強時間は5教科の1科目で0.6時間、実技でも0.2時間のまま。1日の総勉強時間は 0.6×5+0.2×4=3.9時間 じょじょに厳しくなってきますが、学校ではこの頃に試験範囲の配布が行われ、やっと試験を意識し始めます。
1週間前から始めると、1日の勉強時間は5教科の1科目で1.2時間、実技で0.5時間に跳ね上がります。この時点で1日の総勉強時間は 1.2×5+0.6×4=7.7時間となり、かなり厳しい状態で、肉体的に無理。ここでほぼ破綻確定です。
さらに、3日前から試験勉強始めま~す・・・という状態なら、1日の勉強時間は5教科の1科目で2.7時間、実技で1.1時間。1日の総勉強時間は 2.7×5+1.1×4=18時間となり、肉体的にも物理的に無理。もはや9教科どころか1教科ですら満足に勉強できない状態です。
まとめ
女の子に多い『マイペース破綻タイプ』
男の子に多い『崖っぷち破綻タイプ』
『マイペース破綻タイプ』は、やり始めるのが遅いことが最大の原因です。
試験が近づいてきてもなかなかマイペースを崩すことが出来ないので、最終的に時間不足でアウト。
しかし、コツコツ勉強する子が多いので、学習計画を早めに立て、毎日決まった時間をやって行けば最終的に大きな成果につながります。学習計画は中学生の勉強の基本。まずは、自分で計画を立ててみて、トレーナー的な人と一緒に毎日調整していきましょう。
『崖っぷち破綻タイプ』は、中二病的全能感が最大の原因です。
「ミラクル起こすぜ!」と一発屋のような発想がそもそもの敗因です。テスト直前に「社会捨てました、数学一本でいきます」などワケのわからないことを言ったりします。
このようになってしまったら、失敗を覚悟してもらうしかありません。
指導のタイミングとしてはテストが返却されてからが勝負です。
事実を突きつけられた時、人は謙虚になります。
そんな時に以下のような指導を行えば、次回の定期テストに生かすことが出来ます。
返却されたテストを見直し、全科目(または五科目だけでも)繰り返し追試して100点が取れるまでとことん復習していきます。
復習には時間がかかりますが、数学や英語は特に積み重ねの教科なので、
復習こそ、定期テストの核であり、ここを疎か(おろそか)にはできません。当塾ではこのプロセスを『プレミアム復習コース』と呼んでいて徹底的にやっています。
学校での答案返却時の解説だけで、生徒が理解してできるようになることはないです。
復習を自分でやるか、友達とやるか、塾でやるか、
定期テストは終わってからが本番なのです。
🏉応援団長🏉より