Vol. 0041
一昨日・昨日(1/26・27)と、都立高校の推薦入試でした。
都立高の推薦入試では、去年から、個人面接に加えて、
集団討論を、原則として全ての学校で実施するように
なりました。
集団討論では・・・・・・
コミュニケーション能力や協調性、思考力・判断力・
表現力などが評価されます。
与えられたテーマについて自分の考えを明確に
述べることができるか、複数名の受検生同士が
協力して一つのテーマに関して論理的に議論を
進めて、結論を導くことができるかなどがチェック
されます。
・・・・・・東京都教育委員会より
さて、うちの生徒さんも、昨日は、面接直後に
報告に来てくれました。
集団討論のテーマは各高校様々。
「学校でのスマホの利用について、
生徒会だとして話し合う」
「ゴミの分別をしないので整美委員が
困っている。あなたならどうする。」
「日本語は『あなた』『おまえ』『てめぇ』と
いう使い方があるが、英語は『you』だけ。
日本語の特色について話し合う。」
など、ユニークなテーマを設定していた
ようです。
まだ記憶に生々しい集団討論の様子を
生徒さんから聞きながら、
生徒さんがボソッと言ったある言葉に
アドレナリンが反応しました。
そのN君は都立でも難関に近いところ
を受験する生徒さんです。
N君:「やっぱみんなすごかったわ。」
私:「へーどんな感じ?」
N君:「何か話のレベルたけぇ。」
私:「そんなに高いの?」
N君:「俺なんて普段使ってないような
言葉使って話してるわ。」
私:「例えばどんな?」
N君:「新聞に出てくるような奴」
私:「そんな言葉、普段は使ってないの?」
N君:「ないない。俺の周りの友達って
みんなチャラいし。」
私:「ハハハ、そうなんだ。」
N君:「世界違うって感じ」
私:「へー」
N君:「あー受かりてぇ。あーゆー人と
一緒に勉強してぇ。」
そして、、、
N君:「やっぱ、勉強だけ出来ても
ダメだわ。」
私:(心の中で) キター!
私:(心の中で)あー受かって欲しぃー
絶対受かって欲しぃー!!
集団討論というと、全員別々の中学校
からピックアップされた生徒5~6名。
全員初対面。同じ15才。
でも、議論をし始めると自ずと力の差が
ハッキリする。
N君にとって、井の中から外が見えた
瞬間でした。
ついでに私の話もしますと、
十年以上、アメリカで暮らして来て、
最先端の研究開発の分野でサバイバルして
来られたのは、まさにこの点かなと思います。
『討論の場で如何に自分の考えを表現するか』
アメリカでは弱肉強食です。会議で発言の
無いものは居ないも同然。
行儀よく大人しく座っていれば会議は終わる
などと思っていたらあっという間に
相手にされなくなります。
いくら良い開発をしていても、ミーティングや
発表会でうまくプレゼンできなければ
それまでの時間がクズになってしまいます。
まだアメリカ生活に慣れない頃、会議で
発言できず焦っていたことを
思い出しました。
誰でも「井の中」から飛び出す事は出来ます!
これからも、生徒さんをガンガン刺激して
いきたいと思っています。
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