Vol. 0032
連休明けて、今日は通常授業。
一番乗りは受験生のK君。成績は中位と上位の中間くらい。
いつもは飄々(ひょうひょう)として授業を受けているのですが、何だか今日は元気が無い。
連休中に何かあったのかな?
そういえば模擬テストがあったけど、どうだったんだろう?
聞いてみた。
すると、
K君:「先生、マジやばい」
わたし:「どしたん?」
K君:「今までのVもぎ中、最低点いったかも...」
わたし:「最低点?」
K君:「結構ミスったし、時間なかった。」
わたし:「どこミスったん?」
K君:「数学、2問ダメ」
わたし:「え?2問?」
私は、その時、最高にうれしかったのです!
落ち込んでいる彼の前で不謹慎ですか?いや、本当にうれしかったんです。
もし2問だけ間違えているとすると、「最低点」ではなく、逆に「自己最高点」が出ているはず。
それが、最低点に感じるということはどういうことか?
つまり、K君のレベルが上がっているということです。
今までは、Vもぎとか定期考査とか、あまり意識しなくてもそこそこ平均以上の点数が取れていたK君。
でも、もう「そこそこ」レベルじゃ満足いかない。
今回のVもぎで満足いく結果が出したかったのでしょう。
先週は塾の教材のほかに、自分の通信講座の教材やら持ち込んで自習やってましたから。
そして、自信をもって受けた今回のVもぎ。
ちょっとの間違いを「やばい」「悔しい」と思う気持ち。
この子にその気持ち・意識が出てきたこと。
それが、最高にうれしかったのです!
意識のレベルが上がると、必ず成績も上がる。
それは事実。
だって、今までいたステージが居心地悪くなるんですから、もう戻りたくない。必ず上がる。
これこそ、人が変わる瞬間です。
心が体を動かすのです。
「意識が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」
すっかり話し込んだ後、K君は少し元気になったみたいです。
今日も、大切なことを生徒さんから教えてもらいました。
ありがとう。