Vol. 0022
この夏、お盆で広島の実家に帰った時に、中学時代の友人と会った。
私の中学時代というと今から30年以上も昔の話。
久しぶりに会っても中学時代のままのように会話を始めることができる。
あの青臭い時代を一緒に過ごした奴ら。当時、中学生と言いながら、哲学的な話もしたし、宇宙の話もした、「死」について語ったり、「友情のために死ねるか」とか恥ずかしげもなく語ったこともある。
それぞれの性格はバラバラ。体育会系もいれば文系もいる。
校内暴力が社会問題になった頃で、一緒になって教師に反抗したこともあった。
あの頃、自分たちの30年後など考えちゃいなかった。将来の事や大学の事なんてほとんど考えていなかった。なによりも『今』が大切だった。
30年以上経った今、私は東京で学習塾を開き、中学生の生徒さん達を教えている。
30年前と環境は全く違う。教科書はカラー、生徒はiPhoneを持ち、授業にパソコンも使う。インターネットで教材をダウンロードしたりする。
しかし、変わっていないのは、13才や15才の子供たちの心。
教務の中で、生徒たちにかつての自分の姿を見ることが有る。
懐かしい青臭い自分に出会うことがある。そんな時はハッとする。
生徒と会話しているとき、まるで、中学生の私がタイムマシンでこの教室に来て、私に何か言っているかのような錯覚を持つときがある。不思議な感覚。
そう、もしかして、この教室がタイムマシンなのかも。
だから、この教室から夢が生まれる。
だから、大切にしたい。一人ひとりを。一人ひとりの夢を。
さて、現実に戻って、この子たちの30年後、どうなっているのだろうか。。。
心配してもしょうがない。それぞれが、それぞれの生命力をもって生きていくだけのこと。
子供たちにとっては、『今』が大切。
だから私も一日一日の教務に全力で取り組む。
まるでタイムマシンでやってきた自分自身に教えるように。。。