Vol. 0651
本日もブログをご覧いただきありがとうございます。
国語力と理系脳を鍛え、グローバル人材を育てる学習塾ペガサス府中夢教室・塾長の仲山です。
東京都の高校入試について、いつも気になっていることを書きます。
もしかして、このことは業界の暗黙の了解で、書いてはいけないことなのかもしれないです。
でも、気になっていることなので、書きます。『併願優遇』についてです。
併願優遇というのは、都立高校と私立高校を併願する受験生に優遇を与えるということで、『併願優遇』制度と呼ばれています。
おかしいと感じているのは、併願優遇の「都立高校に落ちたら併願優遇で確約された私立高校に必ず入学しなくてはならない」という縛り。
私立高校は自校の内申基準を設定し、基準を満たす受験生に併願優遇を出します。つまり、自校の入試でどんな点を取ってもあなたに合格を出しますよと確約します。その代わり、都立高校で不合格を取ったら必ず自校で入学手続きをしてくださいねというもの。
受験生にとっては、受験前に滑り止めが決っているので、不安無く、思い切り都立高校の入試にチャレンジできるというメリットがあます。保護者さんにとっては、都立高校の合否が決まるまで私立の入学金の支払いを伸ばしてもらえるというメリットがあります。
でも、考えてみてください。
12月上旬。
中3生の三者面談では、受験生が都立高校の第一志望を中学校の担任教師に伝えて、同時に、滑り止め(併願優遇)の私立高校を「ここにしてください」と伝えなくてはなりません。
12月上旬の段階で、中3生が滑り止めの高校なんて頭にあると思いますか?
下手すりゃ第一志望の都立高校ですら「どこにしようかなぁ」なんて、あやふやなもんです。
そんなときに、「私立高校はここに決定!」なんて、どう考えても無理がある。てか、順番が違いますね。
それに、生徒の自由な選択を考えると、12月の段階で併願優遇で2カ月先の私立高校の受験先を絞ってしまうのは時期尚早だと思いませんか?受験生にとってはそこがこれから先3年間通う高校になるかもしれないのです。
この併願優遇の制度って、明らかに「大人の都合」じゃないでしょうか。
中学校の先生にとっては、生徒が「全落ち」して学校に泣きついてくるようなことになって欲しくない。私立高校にとっては、質の良い生徒を確保したい。できるだけ早い段階で(受験生が本気で受験を考える前に?)囲い込んでおきたい。
そんな中学校-私立高校の思惑が一致して、『併願優遇』が制度として存続しているのでしょう。
違いますかね?
そんなご都合主義の制度は、自ずとほころびが生じてきます。
年が明けて1月になり、入試が目前になってくると、気が変わる生徒が出てくるのは当然のことです。
受験生の中には、「やっぱりこの私立高校に行くのは、ちょっと考え直したい。」と思う子もいて当然です。
でも、受験生は併願優遇の私立高校を変更することはできないし、併願優遇の制度はおかしいと声を上げる暇などありません。
残り少ない入試までの時間を、勉強に費やすことしかできないのです。
じゃぁどうするか?
聞いてください。
実は、
併願優遇を出した私立高校は、その受験生が都立高校に合格したか不合格になったかを直接知る術を持っていません。
唯一知る方法は、間接的な方法で、その受験生が都立の合格発表の翌日3月2日正午※までに自校の入学手続きをするかしないかを見て、その受験生が都立高校に不合格したかまたは合格したかを知り得るのです。(※入学手続きの締め切りはそれぞれの高校で異なります。)
つまり、
自校に入学手続きをする => 都立高校に不合格
自校に入学手続きをしない => 都立高校に合格
と判断するわけです。
わざわざ中学校に電話を入れてその子の合否を確認するようなことはしません。個人情報ですしね。中学校も生徒の合否を併願優遇の私立高校に連絡するようなことはしません。(してはいけません。)
ということは、、、
そう。
併願優遇を貰った受験生が、他の私立高校を受験してそちらに入学手続きしても、併願優遇を出した私立高校にはそれを知る術はない。
ということです。
ここで注意点があるのですが、
注意点➀ 併願優遇の私立高校の一般入試は2月10日であること。
2月10日は最も多く私立高校が入試を行う日で、この日に併願優遇以外の意中の私立高校の入試があればそれを諦めるしかありません。
併願優遇の制度を利用しつつ他の私立高校も・・・と考えている人は、2月10日以外の入試日のある私立高校を選んで受験するしかありません。
注意点② 他の私立高校も受験生の併願優遇を取っているので合格枠が狭い。
意中の私立高校でも併願優遇を出しているなら、自ずと一般受験生の合格数をしぼってきます。でなければ、都立を落ちて入ってくる併願優遇の入学生が多いと超過が生じ、都から目を付けられてしまいます。
また、一般入試を受ける高校はきっと偏差値も高いはずですから、一般受験生には厳しい受験となります。
注意点③ 中学校の先生が「待った」をかけてくる。
決まり事だからと言って、受験生が他の私立高校を受験するのを止めに入ってくる先生がいます。
しかし、私立高校の入試担当の先生が言ってました。「仮に、その受験生が他の私立高校を受けてそちらに行ったとしても(併願優遇の縛りを破ったとしても)わたしたちに何ができるというわけではない」と。
都市伝説的に言われている、「併願優遇を破る生徒がいると、私立高校は次の年からその中学校の生徒に併願優遇を与えなくなる」というのは、真っ赤な嘘です。
ぶっちゃけ、私立高校にとっては併願優遇はあくまで生徒募集の一環であり、ビジネスです。他の高校を受けたの受けなかったのは、大した問題ではありません。プライドは傷つくかもしれませんが・・・利益を追求する私立高校から見ると「木を見て森を見ず」にはなりたくありません。
つまり、
私立高校では、併願優遇に関しては、一貫して事務処理の対象であり、
マニュアル通り、中学から提出された調査書を評価し、併願優遇の可・不可を判断し、入試を執り行い、合格者に入学手続きをする。併願優遇は、淡々と、そして、事務的に処理されます。
ならば、受験生も、一人ひとりが自分の将来を見つめ、自分の気持ちに素直になって、やるべきことをやり、受けたい高校を受け、一貫して、勇気をもって、受験を走り抜いて行って欲しいと思います。
ということで、
以上、私立高校受験の一考にして頂ければと思います。
P.S. 最近は、国立・都立・私立併願可の併願優遇制度を採用する私立高校も増えてきました。
応援団長より😊
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