Vol. 0415
本日もブログをご覧いただきありがとうございます。
国語力と理系脳を鍛え、グローバル人材を育てる学習塾ペガサス府中夢教室・塾長の仲山です。
盲目の小学生(当時)のドラマー、酒井響希(さかいひびき)くんって知ってます?
2年位前にメディアに取り上げられてて、最近ではパプリカを歌う子ども達のグループ「Foorin」のドラマーをやってます。
参考動画:
① 盲目のドラマー酒井響希くん24時間テレビに出演
② 全盲ドラマー 酒井響希 ytvドキュメント 「ママもう泣かんといてな~12歳 全盲ドラマーが奏でる’音の世界’」~ 2019年5月24日 放送
③ <NHK>2020応援ソング「パプリカ」『Foorin楽団』ドキュメントシリーズ ひゅうが×ひびき編
④ 全盲の少年ドラマー酒井響希、Foorin楽団での演奏
響希くんは、2歳の時に両目に腫瘍が発生して両目の摘出手術を受けました。
真っ暗な世界の中、「音」に目覚めて、パパに勧められてドラムを叩くようになり、
将来はドラマーになる夢をもって、現在活動中のすごく元気な大阪の子です。
響希くんのママは両眼摘出の手術の時、泣き続けたそうです。
自分の子がこの先一生盲目で生きていく事を考えると
両目を取り除くことなんて絶対にできない、
でも、腫瘍が脳に転移してしまうと歩いたり話したりすることも
できなくなる。それどころか命が絶たれてしまう。
ママさんは、お医者さんの言葉を受け入れて、最終的に手術を決断したそうです。
Def Techのステージ上から観衆の中にいるママに向かって、
「ママ、今まで僕を育ててくれてありがとう。
僕は僕に生まれてきてよかったです。
これからもプロドラマーとして生きていきます。
ママ!もう泣かんといてな!」
と叫ぶ響希くんを見て、もう私は感動して涙を流しました。
響希くん、メチャクチャ立派で感動的でした。
弱者の戦略
「弱者の戦略」などと書くと響希くんやご家族に大変失礼なのですが、話をわかりやすくするために、割り切った表現をしています。どうぞご容赦ください。
「弱者の戦略」とはマーケティング用語で、ランチェスターの法則から導き出された戦略、己の強みを生かす戦略の事です。
ここで言いたいことは、強みを生かすことの大切さです。
うちの塾に来る子は、何かの弱点を克服しようとやってきます。
でも、始めの内は、なかなかうまく行きません。
以前のブログ『弱点克服が失敗する時』でも少し触れましたが、
弱点ばかりにフォーカスしても、弱点克服は失敗に終わります。
なぜなら、自分の強みを知らないうちから弱点をどうにかしようなんて考えても、目標となる状態(うまく行っている状態)がわからないのですから、やる気も出なければ、続きもしない、ただただ苦痛なだけです。
だから、まずは自分の得意を見つけなくてはならないのです。
得意を磨きに磨いて、それを自分の生きる力になるまで突き詰めていく。
響希くんは、ドラムに出会いました。将来はプロドラマーになって生きていくのです。
全盲の響希くんには、それしかないのです。
割り切った表現をしています。どうぞご容赦ください。
これが「弱者の戦略」
あれやこれやに手を出すのではなく、
一点に絞る。
それしかないと気付いた時、本気の力が湧いてきます。
だから、弱点などに時間を割いている暇など無いのです。
とことん自分の得意を磨いて生きていくのです。
弱点克服?
何という贅沢!
これからますます厳しくなっていく世の中で、
強みを持たないで生きていくなんて、無謀すぎませんか?
弱者には「弱点克服」という贅沢な時間はないのです。
親の願い
動画を見ながら、「自分の子がもし盲目だったら…」と思うと胸が締め付けられます。
全ての価値観が吹っ飛んでしまうと思います。
今、我が子がゲーム中毒のように毎日ゲームしている姿でも、「有り難い」と感じると思います。
今、少しくらい勉強が出来なくても、大きな心で支えてあげたいと思うでしょう。
しかし、自分の子を一生守ってあげたいと思ってもそれは叶いません。
親は子どもよりも先に死んでしまいます。
我が子が盲目であろうとなかろうと、我が子に対して願う事。
それは、親が死んだ後も、自分らしく、幸せに生きて行ってほしいということだと思います。
そのために、親として今、何ができるか・・・・
響希くんの生き方にヒントがあると思います。
応援団長より😀
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