Vol. 0233
本日もブログをご覧いただきありがとうございます。
国語力と理系脳を鍛え、グローバル人材を育てる学習塾ペガサス府中夢教室・塾長の仲山です。
今さら何を質問しているのだ?
と、思われたと思います。
「学習する」とは何か?
「学習するって、勉強することでしょ。」
と即答する子もいるかもしれません。
でも、ちょっと考えてください。
勉強しても、賢(かしこ)い子と、そうでない子がいますよね。
どうしてなんでしょう。
同じ学習をしたのに、どうして差が生まれるのか?
ひとつ例を出しましょう。
中1Hちゃんの例
先週から二学期の定期考査対策を始めています。
中1のHちゃんに一般動詞の三人称単数現在の表現を教えていました。
動詞の-(e)s形とその発音を教えている時、
① [z]の発音となるのは、comes, plays, goes, studiesで、
発音は、カムズ、プレイズ、ゴウズ、スタディーズ
はい、言ってみて!
② [s]の発音となるのは、sleeps, takesで、
発音は、スリープス、テイクス
はい、言ってみて!
③ [iz]の発音になるのは、closes, watchesで、
発音は、クロウジーズ、ウォッチーズ
はい、言ってみて!
④ [ts]の発音になるのは、eats, sitsで、
発音は、、、そうだ!
Hちゃん、じゃぁ想像して発音がどうなるか言ってみて?
となったところで、Hちゃんは考え始めました。
今まで先生が発音を教えてくれていたのに、
自分で発音を考えるなんて!
どんな発音になるんだろう?
eatsか、、、イートにsが付くからイートス?
でも、それじゃパターン②と同じになっちゃう・・・
何だろう?
しばらく考えて、何度か口に出して言ってみて、Hちゃんは、イーツ、シッツと発音を当てることが出来ました。
以上が例です。
学習とは
たぶん、わたしが一般動詞の三単現の発音を全部教えていたら、
Hちゃんはそのままちゃんと覚えたことでしょう。
でも、試験の時になって発音を忘れるかもしれません。
パターン①~③までは教えて、④は自分の口で発音して考えさせることで、
教わった知識を利用して、自分なりの正解を導き出せました。
たまたま正解しましたが、不正解もあります。
こうやって、過去の経験をもとに自分なりの答えを出していくことに慣れてくると、
「何故こうなんだろう」「こっちの方がもっと良い」
「こういう考えもある」「これも試してみよう」・・・
と、発想がどんどん広がります。
これが、学習だと思います。
先生から教えてもらうことだけが学習ではないと思います。
学習が価値を生み出す
発想を広げていくという事は、自分の個性をどんどん伸ばすことになります。
誰にも出来ない発想に辿り着いた時、それは大きな価値となります。
そして、イノベーションが起こります。
論理的思考力を鍛える
学習は、個別のプライベートな体験です。
だから、学習は楽しいのです。
子どもたちが勉強したり宿題したりするのが嫌いなのは、
自分なりの発想を広げる論理的思考力が鍛えられていないから、つまらないのです。
また、同じ学習をしていても、賢い子と、そうでない子の差が生じるのは、
何故その答えになるのか考えているか、考えていないかの差です。
自分なりに考える論理的思考力が高い子は、国語を英語に応用したり、
数学に応用したり、数学の考え方を理科に応用したりできます。
一方で、考えるのが苦手な子は、どの教科にも応用できるような論理的思考力が鍛えられていないので、教えてもらっていないことを解くことが出来ないのです。
ここに、同じ学習をしていても差が出てしまう原因が隠されているのです。
論理的思考力というと数学のことかなと思ってしまいますが、いいえ、そうではありません。
言葉の論理的な使い方(言葉の規則)を学ぶことが論理的思考力を磨くことになります。
つまり、国語力です。
いくら学習しても伸びない
いくら学習しても伸びない、、、という悩みを持っている人は、
いくら繰り返し練習をしても中々思いどおりに行きません。
国語をしっかりと勉強し、論理的思考力を付けることが最優先課題です。
応援団長より。
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