1点に拘る

Vol. 0030

あれは中学2年の定期試験だったと思いますが、30年ほど昔の話なので正確には憶えていません。

試験明けの最初の社会の授業。社会科担当のS先生は一人ずつ名前を呼んで、テスト結果を返しました。呼ばれた生徒は教壇まで行って、採点されたテストを受け取り、自分の席に戻ってきます。

僕は受け取った時、目をつむって点数を見ずに、少し楽しみを先延ばしにしたのです。

試験前は、学校から帰ったら、ずっとテスト対策で勉強して、ほぼ徹夜をして机にかじりつきながら歴史問題を覚えまくり、テストを受けるときは、社会の試験範囲をほぼ丸ごと覚えていた状態で、絶対間違えるはずはないというコンフィデンス・レベルだったのです。

だから、LESSON-1 「諸事万端整えて、事に当たれ」
ということなんですが、ここではそれが言いたいわけではなく、、、

100点を確信していた僕は、自分の席に戻ってから、100という数字が見えてくるのをワクワクしながらこっそりと解答用紙の角を開きました。

しかし、出てきた数字は ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 96。

2か所間違えていました。

僕は「なんで?」 と愕然としました。。。

だから、LESSON-2 「どんなに完璧に準備したと思っても人間は必ずミスをする」
ということなんですが、ここではそれが言いたいわけでもなく、、、

周りのクラスメートは「すげぇ」とか言って、囃し立ててくるのですが、僕はそんな嬉しい気持ちではなく、あくまで目指していたのが100だったので、自分自身に悔しかったのです。

だから、LESSON-3 「自分が一番のライバルだ!」
ということなんですが、ここではそれが言いたいわけでもなく、、、

S先生は全員の解答を返し終わると、すぐに答え合わせをはじめました。僕は、何故バツになったのかが知りたくて、真剣に先生の解説を聞いていたのです。一つ目のバツは単に宗教を浄土真宗か浄土宗かで間違えていて、二つ目のバツは記号のところで、何と、先生のチェックし間違えで、バツになっていたのです。

「何だ、採点間違いじゃないか」と思って、答え合わせが終わるまで待って、同じ採点間違いのある生徒と一緒に教壇まで行って、点数を直してもらうようにSに言ったのです。

そこで、事件が起こりました。

Sが「これ、消しゴムで消した跡があるよね。答え合わせの時に書き換えたんじゃないの」と、、、

僕:「いや、そんなことしてないっすよ。先生が間違ってバツにしたんすよ。」

S:「ダメダメ、席に帰れ。」

と受け付けてくれませんでした。

単純に間違いを認めてくれて、98点にしてもらえると思っていた僕は、何がどうして認めてもらえないのか分からずに、ぼーっと突っ立ったままだったのですが、だんだん怒りが湧いてきて、

「せっかく、徹夜までして準備した定期テストなのに、何だよその態度は!」と、プッツン来た僕は、教壇をガツンと蹴り飛ばして、Sとにらみ合いの一触即発状態。

当時はちょうど校内暴力全盛期。テレビでは金八先生が人気番組でしたから、「やってやろうじゃねーかS」くらいの怒り怒髪天を衝く状態で、クラス中が教壇のSと僕に注目していました。

というわけで、LESSON-4 「権威を信じるな!」という私の基本的なスタンスはこのころから養われたものだろうと思いますが、ここではそれが言いたいわけでもなく、、、

ですが、当時おとなしい性格だった僕は、教壇を蹴った後、Sの胸ぐらを掴むわけでもなく、すごすごと自分の席に戻って、悔し涙。ずっと机に突っ伏して、授業が終わるまで顔を上げなかったのです。

いやぁ、暗い過去ですなー。

今でも中学時代の友人は、その事件を覚えていて、会うとよく僕を茶化すのですが、まぁその悔しさといったら今でも憶えてますね。今となっては、まぁいい思い出です。

というわけで、ここでやはり、一番言いたいことは、

LESSON-5 「1点を大切にしろ」

ということなんです。中途半端に定期テストの準備をやっていると、1点や2点なんてすぐに無くしてしまって、80点であろうが、70点であろうが、まぁいいか。。。となってしまいますが、一生懸命勉強して、真剣に試験に臨んだのなら、1点が自分にとってどれだけ大切かが分かります。

それが分からないうちは、真剣じゃないんです。

きっと本気じゃないんです。

農家の人が一粒の米に拘るように、有権者が一票の重さを語るように、オリンピック選手が1点の採点に選手生命をかけるように、エンジニアが1dBの利得に拘るように、サッカーのフォワードが美しいシュートで1点を勝ち取るように、

とにかく、1点にこだわってください。プロの中学生達よ!

過去の自己ベストを1点でも超えてください。

そして、トップを取ってください。

いつも応援しています。

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